“Go To トラベル” キャンペーンにおもうこと
最近、Go To トラベルキャンペーンの件で、日々にぎわってますね。
私なりに思う所をまとめてみました。
文句ばっかり言っても、はじまらない
世間では、今月から始まる”Go Toトラベルキャンペーン”への不平・不満があふれています。
もっとああした方がいい、と意見するのは、改善のためには、非常にいいと思います。
ただ、キャンペーンの穴をみつけて怒っていたり、揚げ足取りをしているだけの人も多いです。
個人的には、なんだか悲しいなぁ、と思います。
文句ばっかりいっても話は前に進みません。
もう”やろう”ということは決まっているのです。
とすると、出来る限りその機会を活かして、やってみてから次のために改善する、という方がよっぽど前向きだと思いませんか?
元々、コロナという予想していなかった非常事態に直面して、みんなで前を向いて進んでいかねばいけない時に、足の引っ張り合い、やめましょう。
もともと100%正しい案なんてありえない。
どう機会を活かすか、を考えていきたいです。
参考)Go To トラベルキャンペーン(観光庁)
フローではなく、ストックをつくる
Go To トラベルキャンペーンですが、コロナで打撃を受けた観光業を再度盛り上げるための施策ですね。
今回の最悪のケースは、
『宿泊や、交通が安いから旅行に行くけど、キャンペーンが終わって通常の価格になったら、旅行に行かなくなること』、です。
一時的に、観光地がにぎわい、ブームが去ると、人が来なくなる、というケースですね。
耳の痛い事を言うと、昔にぎわっていて、
その時にホテルやお土産屋さんをたくさん作ったけど、
今はシャッター街、みたいな観光地が結構あります。
以前はブームに乗って投資したけど、変化についていけず、
地元の人も使わないこともあって、
結局寂れてしまった、という場所ですね。
同じような事態にならないようにしたいです。
その際に気を付けることとしては、
【フローではなく、ストックにすること】ですね。
尊敬するキングコング西野亮廣さんも、
“個人の時代はもう終わり、これからは集落の時代”とか、
星野リゾートの星野さんも、
“マイクロツーリズム”だ!とかおっしゃってますね。
結局、地元の人が楽しんでいるところに、
来てもらった人に満足してもらい、
コミュニティの仲間にしていく努力が必要になってくるのです。
その際に、必要だと思う点をまとめました。
- 大満足していただく
当然ですが、その場所で楽しんでもらわねばですね。
どうやって来てくれた人に楽しんでもらうか、を徹底的に考えて実行する必要があります。 - 地元の人同士で、協力する
旅行の目的地として立っていくためには、1社や、個人だけだと、難しいです。競合として競争しあうのではなく、協力しあって、その土地を盛り上げていかねばですね。
地元のコミュニティを作ることもすごく大事です。 - 旅行者とつながる
人のつながりは、旅の理由を作ります。
上記で満足していただけるような関係が築けたら、
つながっておくというのもとても大事ですね - その場所の深みを見せる
魅力のある別の季節や、
ローカルのみぞ知るような場所を紹介することで、
再訪を促していきたいです。 - デジタル化を図る
予約・プロモーションも含めて、デジタル化することは必須です。
旅行者データも取れますし、
今後のコミュニケーションも取りやすいです。
今の機会にデジタル化出来ないなら、
今後ずっと出来ないことになってしまい、
世の中から取り残されてしまうでしょう。。。
せっかくの機会を活かして、
観光地として持続可能な社会を作っていきましょう。
もっと良くするために
では、今のGo To トラベルキャンペーンを、
どう変えていくのがいいのでしょうか?
一緒にやっているFumitoが書いている、週末の平準化などは非常に意味があると思います。
追加で、もうちょっとこうしてみたらどうだろう?
ということで書いてみます。
- キャンペーンの名前を変える
Go Toと、なんで英語にしたのでしょうか・・・
『国民総国内旅行キャンペーン!』でもいいと思うのですが。 - デジタル化での、人の導線チェック
せっかくなので、Go toで買った人がどこにいったか、
何をしたか、どんな感想をSNSに上げているか、
などをチェックしておきたいですね - 移動費のみを下げる
個人的に思ったのは、移動のハードルをより下げることが出来たら、
旅はよりしやすくなるのではないかと思います。
ホテルは、色々な選択肢があるのですが、
移動に関しては選択肢は厳しい。
既にJR東日本がキャンペーンなどしていますが、
新幹線割引とか、飛行機割引キャンペーンは、
すごく大きい気がします。 - 値段の差を試してみる
平準化と似ていますが、
交通の平日だけをすごく安くするとか、
朝と夜の電車の値段を調整してみるとか、
需要に合わせて供給する金額の変動を試してみるいい機会ではないかと思っています。
上記は一部ですが、話し合って、よりよいアイデアを出していきたいですね。
自分たちが旅行の本当の楽しさを知る必要がある
色々書いてきましたが、私が結局言いたい事ってコレです。
【日本人が、旅行慣れすること】がとても大事です!!
旅行の目的は、前にもブログで書きましたが、
『リラックスとインスピレーション』だと思っています。
今までのような、
観光地スタンプラリー的な旅行は、広く浅く、の旅行で、
いかにも旅行慣れしてない人のスタイル。
これではリピーターになることは多くなく、
次回は別の場所にいって、また広く浅く見たい、
と思う事になるでしょう。
前述の目的の中の、リラックスを得る事ができず、
さらに深くないことで、インスピレーションを得る事も難しくなるでしょう。
つまり、旅の目的を達成してないまま、
旅をした気になってしまっているような気がします。
自分の興味や、その場での出会いに合わせて、
深堀りしていく旅行が今後もっと主流になっていくはずです。
だとすると、観光地側も、それにこたえていけるように、
ゲストの求める物を吟味し、
ファンになってもらえる内容を提供する必要があります。
このコロナをきっかけに、
観光地側、顧客側、そして社会全体が一歩グレードアップし、
真の観光立国になるため、みんなで一緒に頑張りましょう!!
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